近年、新しい歴史解釈がなされている。戦国時代から続いた「犬食文化」を一掃する為というのは最も有名な見解である。 また「生類」には、行き倒れの老人や孤児などが含まれ、いわば「社会福祉」の概念であったとの解釈が主流になっている。
ご紹介する上州板倉雷電神社は、その綱吉が将軍になる6年前に再建した神社だ。この神社の「三つ葉葵」の紋の由来である。 綱吉自身、雷がたいそう嫌いだったらしい。そんな彼が「雷とからっ風」で有名な上州(群馬)館林の城主に赴任していたのだから、彼の心中は、いかがなものだっただろう。
ここ、上州板倉雷電神社は関東各地に点在する「雷電様」の総本宮。 1,000年余をさかのぼる歴史は、聖徳太子が神々をたてまつったいわれから始まる。 ここには、火雷(ほのいかづち)大神、大雷(おおいかづち)大神、別雷(わけいかづち)大神という、天地に轟き火と水の恵みをつかさどる神が祀られている。
近年では、雷撃避けや電気工事安全の祈願のために、新築施主や工事関係者の参拝も多い。 過去には、雷に由来する名前のついた車種(トヨタ・カローラレビン:レビンは稲妻)(同トレノ:トレノは雷鳴)などの所有者の交通安全祈願もあったとか。
雷電神社の沼には、龍が住むという言い伝えもある。
雷電神社にある「なまずさん」はその頭をなでると、地震を除けて、元気回復、視力改善、自信が湧き出るとして親しまれている。雷電神社だけのナマズの御守もある。