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グリーン ツーリズム
農山漁村など、日頃味わえない自然に近い場所で、の〜んびりと、
農林漁業体験やその土地の文化に触れ、
地元の人々との交流を楽しむ旅。
観光旅行とは違い、スケジュールやカリキュラムはたてない。
それでも、見つかるものは多く、感動も大きいはず。
さあ、自然の中に、田舎にいらっしゃい。 |
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いつも笑顔の、人のよさそうなオーナーが、出迎えてくれた。
エントランスには、素朴で味わいのある木製のオブジェや、季節の花が並ぶ。
写真のセンターハウスや、10棟あるコテージを取り囲む、杉の木の天辺には、鳥たちが巣を作っている。
また、手作りの巣箱も、あちらこちらの木々に、結わえてある。
「あそこの巣箱からは、この春、巣立ったんですよ」
センターハウス2階は、バレエやダンス、吹奏合宿練習にも最適な、広々としたホール。
「もっと交流的な使い方が出来ないかな。例えば、バレエ合宿の最終日に、地元と親睦の発表会をするとか...」
オーナーも、現在、思案中である。
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「今、去年作った露天風呂を、改修してたんです。大雪であちこち傷んでしまって...」早速見せて貰うことにした。
ベルギー煉瓦で丸く縁取られた、2つの浴槽からは、立派な白樺の大木と、杉の木立越しに、まばゆいばかりの緑が飛び込んでくる。
ステキですね、と告げると、
「都会からのお客様の中には、ムシが居るので嫌がる方もいらっしゃるんですよ。マムシならともかく(笑)。虫が苦手では、ここでのんびりって、やっぱり出来ないのかな...」と、ちょっと困惑気味。
「ムササビの滑空って見たことありますか。モモンガじゃ無いですよ。30×30cmのお盆に、ふさふさのしっぽが付いている感じで、ス〜っと舞い降ります。ここは、そんなネイチャリング・ワールドなんです」
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オーナーの心配は、
都会暮らしに慣れた生活と、ここでの生活との、ギャップ。
「畑の仕事をしたければ、ご用意して御座います。
野趣溢れる山村のライフワークも、ご準備できます。
地元とのふれあいや交流も、うちのホールを使ってください」
「そして、あなたが、そう、したくなる時を、心待ちしております」
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「”囲炉裏”と聞くと、川魚の塩焼きや鍋物を思い浮かべる方が多いようですが、それだけじゃ無いんです」
そう言って出されたのは、おやき。
「この地方では、火の周りの灰の中に潜らせて、蒸し焼きにします。焼加減もそうですが、皮の塩加減や中の具の塩梅は、家ごとに違うんです」
「ぬく湯荘」では、そんな懐かしい味を、手ほどきしてもらえる。
「おやきは、子供のおやつや、お茶の共で摘みます。野良仕事の合間にも、差し入れに持っていきます」
疲れた身体に、ミネラル補給といったところか。
「ご家庭のフライパンで、焼いて作るやり方もあります。焼いておいて、食べるときはチンすれば、ホクホクですよ」
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おやき作りの手ほどきは家内に任せ、「お爺さんは、山へ芝刈りに...」ならぬ、山菜取りに出かけよう。
「ぬく湯荘」では、頼めばご主人が同行してくれる。
溢れんばかりに芽を出す山菜に、
「一番美味しそうなところを、今日、食べる分だけ。必要な分だけ...」と、自分に言い聞かせながら、摘み取る。
そうか、山の恵みは、限りが有るものなのだ。
採り過ぎて、食べ残して捨てたら、もったいない、もったいない。
「山菜を取る」のは、「どれだけ取れたか」ではなく、「いちばん美味しいところを、必要な分だけ取れたか」が、大切なのだ。
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採ってきた山菜や野菜を、藁のたわしを使って湧き水で洗い、家内に渡す。
今夜は、山菜の天ぷらかな?それとも、お浸しかな?
これほど、晩ご飯が待ち遠しいのは、久しぶりだ。
代わりに、家内の作ったおやきを渡された。「んっ!!
こりゃ美味い」
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