このあいだ、散歩の途中でよく一緒になる、柴犬のポチ君、パグのチョコちゃんと話をしていたら、最近は中型犬ですらお断りってお宿もあるんだって。

ましてや、僕なんか30ｋｇ近くある大型犬だし、もういけないかな〜ってあきらめていたんだ。

そしたら、ご主人、インターネットで調べたり、電話をかけまくって探してくれた。

僕の緊張を心配して、SAでちょっと休憩。
他に休憩しているドライバーさん達も近寄ってきて、頭を撫ででくれる。SAっていいところだな。

高速道路を降りて、向ったのは「世界の名犬牧場」。ゲートを入ると、小高い丘の上に広がる芝生の広場が、とっても気持ちいい。
リードを外してもらって走り回ったり、僕たち専用のプールまであって、遊び放題。

正面広場の丘の向こうは、さらに広々としたドッグラン。

それは、僕だって同じ事。久しぶりに思いっきり跳びまわっちゃったよ。

ドッグカフェは、僕も一緒に入れるどころか、犬たち用のスペシャルクッキーやプレート、ミルクなどもメニューに入ってる。
ご主人たちは、パスタやキーマカレーやソーセージ盛り合わせ。僕はレバーの入ったクッキーと、わんちゃんプレートとミルク。

低脂肪のホイップクリームを使ったケーキは、人間と犬が一緒に安心して食べられるんだって。

でも、僕は解かるんだ。ご主人が一番食べたかったのは、枝豆とフレンチフライとビールだったんでしょ。

今夜のお宿に着いたら飲んでいいよ。それまでは、おあずけ!!

僕は、新しい友達とたくさん出会えて、凄く嬉しかったし、ご主人や家族も、ドッグステージやギフトショップで盛り上がっていたみたい。

ここは、人間と犬とのふれあいだけでなく、僕たち犬同士の交流の場でもあるんだ。

帰る前に、セルフグルーミングルームで、お母さんに身体を洗ってもらった。
ドッグプールで泳いだり、思いっきり遊んだからね。

さて、身体も乾いたところで、再び車に乗り込み、今夜のお宿に向けて、出発。

元来た道を赤城ICまで戻って、そこから再び関越自動車道で水上ICへ向う僕たち。

あっ、窓から吹き込む風の匂いが変わった!!　わくわくするような、ドキドキするような、懐かしい香り。いろんな木の香りもする。これが、山の香りなのか。

えっ、もう着いたの？朝寝坊...じゃなかった、だいこく館？

宿に着くなり、ゴールデンのラブちゃんが、犬専用露天風呂で、出迎えてくれました。
今日は、友達いっぱい出会えるね。嬉しいぜ。

しょうがないなぁ、一役買ってやるか。バフバフッ、ペロペロ。
「ポン太が疲れてるみたいだから、オシッコさせて、お父さんと一緒に旅館で休んでるよ。お母さんと行ってきて」う〜ん。さすが、以心伝心だね。
案内してくれたのは、ハスキーMIXの「介さん」。ありがとね。

一人と一匹になったご主人と僕は、さっそくお食事処「おすわり」に出かけた。
喉をゴクゴクさせながら、美味そうにビールを飲むご主人と、目が合ってしまった。いいえ、決して、ビール飲みたいなどとは、言ってませんから。

そこへ現れたのが、先ほど露天風呂に浸かって、出迎えてくれたゴールデンのラブちゃん。
露天温泉に行かない？と誘いにきた。
僕、暖かいお湯は嫌いだから、いつもシャワーなんだ、と答えると、
じゃあ、足湯なら平気よ、と、ラブちゃん。
ご主人に目で伺うと、「行っておいで、お父さんも後から行くから」
おいおい、おやじ、旅館の玄関先に、裸で出てくる気じゃないよなぁ・・・（ちょっと心配）

さて、そうこうする内に周辺観光から戻ってきた家族の皆さん。
「まずは、お風呂」って言いながら、浴室に行っちゃいました。。。

しばらくして、ドタドタ足音が聞こえたかと思ったら、
「ごはんだょ〜。ポン太のも、持ってぇ〜。お父さん起こしてぇ〜。食堂はぁどこぉ〜、あっ、”おすわり”、っか」　　（・・・シーン・・・）
家族みんな（ご主人も含んで）、客室で正座してました（僕も）。

いろいろな人が泊まる部屋、
お母さんが、部屋の匂い消しを持ってきてくれた。僕にすれば、匂いが混じるだけなんだけど、辛くはなくなるね。

寝たいよ、寝むいんだよ、ゴロンゴロン。疲れたよ、疲れたんだよ、ゴロンゴロン。僕はさっき、名犬牧場でブラッシングしてもらったもんね〜。このままで平気。おやすみなさ〜い、ゴロンゴロン。

とっていい？と、ご主人にたずねる。
「だめ〜」と、ご主人。
じゃぁ、遊んでいい？
「いいよ〜」っと、ご主人。
リードをはずしてもらったら、たまらず池にジャポン。

「朝ご飯までだよ〜。呼んだら来るんだよ〜」

気持ちいいね。空気はおいしいし、気温も低くてすがすがしい。
僕たち犬は、暑いのが苦手。
ラブちゃんや介さん格さんがうらやましいな。