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清清しい風と、新緑にさそわれて、気軽に出かける群馬の旅。
女性同士でも高速バスなら、東京からでも乗り換えなしで到着、
週末の、のんびりしたひと時を満喫できる。

今回は、渋川でシャンソンの歌声に酔いしれ、伊香保
を散策たら、
4万もの(よろずの)病を治すといわれる名湯、
「四万(しま)温泉」へ、ちょびっとナビゲート。

東京駅から、「関越交通」の高速バス、「四万温泉号」8:45発に乗り込む。
一度、上里SAで休憩をとり、さらにバスは北へ。埼玉をすぎる頃から、車窓右手に赤城山、左手には榛名山が見えてくる。
今回の旅のお目当て、渋川の「日本シャンソン館」はあの麓。

今回、このバスを選んだ理由は二つ。
乗換えが無いのは当然だが、JR渋川駅で降車できて「日本シャンソン館」まで歩いていけること、そしてその後の観光タクシーが割引になる特典まで付いているため。

渋川駅のバスターミナルからは、歩道橋で駅の東側へ渡ると、「日本シャンソン館」までは歩いて7〜8分の距離。
目の前は、広々とした駐車場。大型バス5台、乗用車30台停められるというから、貸切で結婚式、なんてことも可能だ。
入館すると、左手がシャンソン館。常設展示のほかに、映像上映なども行っており、週末の土日や祭日には、ミニコンサートを一日3回公演(※1)する。実はこれが今回の旅のお目当ての一つ。
館に到着したとき、第一公演は終わりに近かった。次の第二公演は13:00から。それまでの間は、館内を見て周って、昼食を摂ろうと思う。

正面左手は、カフェ「ロゾー」。正面の噴水をはさんで、右手が、ショップ「ラ・ファミーユ」。
さらにその奥が、庭園「ル・ジャルダン」。あのモネが愛した庭園を再現したという。四季を通じて草花が楽しめるというが、特に緑の芽吹く頃は格別。ここは最後に散策するとして、まずは館内へと足を踏み入れた。
※1(2006年5月以降は、11:00と14:00の2回公演に変更)

まず目に飛び込んできたのは、巨大なピラミッド型のオブジェ。実は、好きな歌と解説映像が呼び出せる自動検索機。さしずめ、現代版ジュークボックスといったところか。

本館1階フロアの壁面は、音楽史上、貴重な楽譜、楽器、レコード、シャンソン関係の図書や印刷物、コンサートポスターなどが、きちんと整理区分けされ、ショーケースに収まっている。
’30〜’60年代のレコードは、そのままでは聞くことはできないが、テープに落とした音源は聞かせてもらえる。

今では死語となってしまったようだが、やはり「ミーハー」な私の二つ目のお目当ては、本館2階にある。
淡谷のり子、深緑夏代、美輪明宏、越路吹雪、芦野宏といった、日本を代表するシャンソン歌手のステージ衣装や、アクセサリー、マイクなど、ここでしか観ることの出来ないものばかり。

さらに、イヴ・モンタンの肖像の入ったコインや、ジャクリーヌ・フランソワのコンサートポスターなど、ファンなら垂涎のコレクションも。

服部良一の直筆楽譜などもあり、ここでは紹介しきれないほど。来てよかったと、余韻に浸ってしまう。

だか皮肉にも、私が余韻に浸っている間も、時計の針は刻一刻と過ぎていく。
シャンソンライブの第二公演は13:00から。このままではシャンソンライブどころか、腹の虫のライブを聞くはめになる。
カフェ「ロゾー」でオーダーしたのは、ロゼのグラスワインとビーフシチューセット。
天気も良く、「上州名物からっかぜ」もおだやかとのことで、オープンカフェで頂く。
名物は、男性の手のひらサイズのクロワッサン。これ目当ての人もいるとか。
本館2階の、シャンソニエ「ヴェルメイユ」に上がる。受付で聞いたところ、\500のライブチケットは、当日に限り、3回公演の共通チケットになるらしい。
1ライブ30分としても、3回満喫すれば1時間半。普通ライブなんて、4〜7,000はするだろ。。。こんな値段でいいのか???

スポットライトに浮かび上がる姿は、いつか映画でみたワンシーンを思い出させる。この日は、長坂 玲さんが「サン・トワ・マミー」や「ろくでなし」など6曲を熱唱。トリはやはり芦野宏館長。

あっという間の30分がすぎて、ショップ「ラ・ファミーユ」をふらふらしていたら、「ロゾー」でさっき私が座っていた席で、芦野宏館長と長坂 玲さんがスタッフとお茶をしていた。

旅の出発前に、群馬の古い友人に伺うと、「渋川といえば、伊香保の湯の花饅頭が定番だけど、地元でも午前中に行くか、予約しなきゃ買えないレア物の饅頭がある」という。
「レア物」とか「予約」の言葉に弱い私は、生まれて初めて、饅頭の予約買いをした。

予約しておいた関越交通の観光タクシーを呼んでもらい、向った先は、あの有名な「清芳亭」を無情にも通りすぎて、右に下った「竹内まんじゅう店」。
1,000個ほどの限定で、売り切れ御免、自動ドアもない小さな店。そんな中に、順番待ちの人・人・人。
予約しておいた名前を告げ、出された自分用の1包みを広げる。そして、かぶりつく。。。

「しあわせ〜」の一言だった。

皮の小麦のいい香。蒸かしたての、ふわっとしててしっとりした歯ごたえ。
そして、中からでてくるツブアンが、びっくりするほど、「かるい」。甘すぎず、口の中でふっと消えてしまうような、まさに「かるい」という形容詞しか思い浮かばない。
まんじゅうといえば、いつもは喉につかえて、お茶なしには食べられないのだが、これは、連続でいける。お昼を食べた後なので、やばいと思った。

子供の頃、近所の友達の家に遊びにいって、そこのおばあちゃんが「あたたかい内に食べな」といって、出してくれた味。タクシーの運転手さんにも、おすそ分け。

地元近所で、よく行くお蕎麦屋さんのご主人が、毎週水を汲みに来る場所があるのを思い出して、立ち寄ることにした。
箱島湧水は、伊香保〜四万への途中。駐車場には、地元ナンバーの車の他に、大宮・栃木・熊谷・練馬・土浦などのナンバーのワンボックスカーが、荷室から後部座席までいっぱいの空のポリタンクを積んでやってくる。
5分ほどあるいて、小さな滝に近づくと、立ち上る水蒸気のせいか、あたりの空気まで澄み渡る。
例年だと7/10頃になると、地元の人たちが大切にしている蛍が飛び交うということだ。

四万やまぐち館には、間もなくついた。
高速バスと同じ関越交通の観光タクシーの料金は割引。直行バスで来るのもいいが、こんなふうに途中下車して、どこか立ち寄ってくるのも、これまた楽しい。しかも、今回はとっておきの「竹内まんじゅう」の夜食つき。
チェックを済ませても、夕食まではまだ時間があるので温泉街を浴衣でブラッと散策する。

あちらこちらにある、公共の湯。ただし、温度は若干高め。湯当たりしないように早めに切り上げて、お宿へ戻る。
渓流のみえる露天風呂に入ろうとしたら、19:00までは男性タイム。先に夕食をすませてから、入ることにした。
この後は、地元名産の郷土料理が待っている。

食事は客室まで運んでくれる。
刺身・椀・煮物・揚げ物など、「これでもか」というほど出てくる。聞くと13品ほどだという。小鉢が多いので、何とか食べきれる量。

食事が済んだら、早速渓流のみえる露天風呂へ。
川面を渡る風が涼しく、ほてった顔を静めてくれる。紅葉時期もきれいだろう。

翌朝は、温泉といえば定番の「朝湯」。時間の関係で、やはり渓流の見える露天風呂。山間をながれる静かな風、澄みきった四万の湯、朝食前の腹ごなしには、贅沢すぎるシチュエーション。
4万の病に効能があるというが、日頃の生活でからだに染み付いたよごれが、すべて抜けていくよう。

四万という、ちょっと奥まった場所だからか、それとも「やまぐち館」独特の雰囲気なのか、女性向けの宿だったなと思いながら、朝食をいただいた。

今回、もう一箇所、四万で行きたい場所があった。
そこの開店9:00にあわせ、チェックアウトするつもり。と、いっても、目指すは「やまぐち館」からは、4〜5軒隣りなのだが。

東京までの帰りも、関越交通の高速バスを使う。
四万温泉地域には、4箇所の高速バス停留所があり、どこからでも乗れるので、発車時刻まで安心して周辺の散策が楽しめる。

チェックをすませ、早速「香茶房 おきなや」へ。
ここは、何度かテレビにも紹介されて、是非一度行きたかったところ。足湯につかりながら冷たい飲み物や、あんみつなどがいただける店。額から、じわっと汗をかきながらたべる、豆乳サンデーは格別。男性なら「とりあえず 生ビール」か。

発車時刻とお腹の具合に合わせて、「あすなろ」の「だんべえ飯」、「小松屋」の「豆腐田楽」、「料理旅館くれない」の「温泉雑炊」などで昼食。

シャンソンに酔いしれ、隠れた名店のふわふわのまんじゅうに舌鼓を打ち、最後の最後まで温泉を満喫した旅だった。
私達の愛するシャンソンがフランスに生まれて130年余、そして、日本で歌われるようになってから80年余の年月がたちました。
シャンソンに関する資料の収集、展示、並びに演奏を通して、その普及と発展を希って居ります。
DATA
日本シャンソン館
【住所】〒377-0008 群馬県渋川市渋川1277-1
【TEL】 0279-24-8686
【休館日】月曜(祝祭日は開館)
【URL】 http://www.chanson-museum.com/

売っているのは、記事で紹介した「田舎まんじゅう」だけというのに、口コミでうわさが広がり、午前中の早い時刻に並んで買うか、あらかじめ予約をしておかなければ買えない。
一包み10個いり\700。
お店に行って、まだ残っていれば、ばら売りもしてくれる。

DATA
竹内 まんじゅう店
【住所】〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町伊香保372-10
【TEL】 0279-72-2548
湯量豊かなお風呂、多彩なイベント、四季折々の素晴らしい景観、旬のお料理、話題のオリジナル温泉基礎化粧品、品揃い豊富な売店など、四万やまぐち館は皆様にご満足いただける宿です。お風呂三昧の四万やまぐち館でゆったりとおくつろぎ下さい。
DATA
四万やまぐち館
【住所】〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町大字四万甲3876-1
【TEL】 0279-64-2011
【URL】 http://www.yamaguchikan.co.jp

当社は、お客様が暮らしの中でバス、タクシーを最も便利な交通機関としてご利用いただけるよう、お客様のニーズに合った、利用しやすい交通機関を中心に経営している会社です。
地域社会に貢献することをモットーに、一日一日のお客様との出会いを真剣に考え、人と地球にやさしい施策をもとに、日夜努力をいたしております。

DATA
関越交通株式会社
【住所】〒379-1617 群馬県利根郡みなかみ町湯原508−3
【TEL】 0278-72-6655
【URL】http://www.kan-etsu.net
足湯による足浴は、体力の消耗が少なく、心臓や肺などの負担も少ないので、病後の回復期の方や、ご高齢の方などに、利用していただきやすい入浴方法です。営業時間中でしたら、いつでも無料でご利用になれます。お気軽にご利用くださいませ。
DATA
香茶房 おきなや
【住所】〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万3982
【TEL】 0279-64-2707
【URL】 http://homepage3.nifty.com/okinaya/
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