清清しい風と、新緑にさそわれて、気軽に出かける群馬の旅。 女性同士でも高速バスなら、東京からでも乗り換えなしで到着、 週末の、のんびりしたひと時を満喫できる。 今回は、渋川でシャンソンの歌声に酔いしれ、伊香保を散策たら、 4万もの(よろずの)病を治すといわれる名湯、 「四万(しま)温泉」へ、ちょびっとナビゲート。
今回、このバスを選んだ理由は二つ。 乗換えが無いのは当然だが、JR渋川駅で降車できて「日本シャンソン館」まで歩いていけること、そしてその後の観光タクシーが割引になる特典まで付いているため。
正面左手は、カフェ「ロゾー」。正面の噴水をはさんで、右手が、ショップ「ラ・ファミーユ」。 さらにその奥が、庭園「ル・ジャルダン」。あのモネが愛した庭園を再現したという。四季を通じて草花が楽しめるというが、特に緑の芽吹く頃は格別。ここは最後に散策するとして、まずは館内へと足を踏み入れた。 ※1(2006年5月以降は、11:00と14:00の2回公演に変更)
本館1階フロアの壁面は、音楽史上、貴重な楽譜、楽器、レコード、シャンソン関係の図書や印刷物、コンサートポスターなどが、きちんと整理区分けされ、ショーケースに収まっている。 ’30〜’60年代のレコードは、そのままでは聞くことはできないが、テープに落とした音源は聞かせてもらえる。
さらに、イヴ・モンタンの肖像の入ったコインや、ジャクリーヌ・フランソワのコンサートポスターなど、ファンなら垂涎のコレクションも。
服部良一の直筆楽譜などもあり、ここでは紹介しきれないほど。来てよかったと、余韻に浸ってしまう。
スポットライトに浮かび上がる姿は、いつか映画でみたワンシーンを思い出させる。この日は、長坂 玲さんが「サン・トワ・マミー」や「ろくでなし」など6曲を熱唱。トリはやはり芦野宏館長。
あっという間の30分がすぎて、ショップ「ラ・ファミーユ」をふらふらしていたら、「ロゾー」でさっき私が座っていた席で、芦野宏館長と長坂 玲さんがスタッフとお茶をしていた。
予約しておいた関越交通の観光タクシーを呼んでもらい、向った先は、あの有名な「清芳亭」を無情にも通りすぎて、右に下った「竹内まんじゅう店」。 1,000個ほどの限定で、売り切れ御免、自動ドアもない小さな店。そんな中に、順番待ちの人・人・人。 予約しておいた名前を告げ、出された自分用の1包みを広げる。そして、かぶりつく。。。
皮の小麦のいい香。蒸かしたての、ふわっとしててしっとりした歯ごたえ。 そして、中からでてくるツブアンが、びっくりするほど、「かるい」。甘すぎず、口の中でふっと消えてしまうような、まさに「かるい」という形容詞しか思い浮かばない。 まんじゅうといえば、いつもは喉につかえて、お茶なしには食べられないのだが、これは、連続でいける。お昼を食べた後なので、やばいと思った。
子供の頃、近所の友達の家に遊びにいって、そこのおばあちゃんが「あたたかい内に食べな」といって、出してくれた味。タクシーの運転手さんにも、おすそ分け。
地元近所で、よく行くお蕎麦屋さんのご主人が、毎週水を汲みに来る場所があるのを思い出して、立ち寄ることにした。 箱島湧水は、伊香保〜四万への途中。駐車場には、地元ナンバーの車の他に、大宮・栃木・熊谷・練馬・土浦などのナンバーのワンボックスカーが、荷室から後部座席までいっぱいの空のポリタンクを積んでやってくる。 5分ほどあるいて、小さな滝に近づくと、立ち上る水蒸気のせいか、あたりの空気まで澄み渡る。 例年だと7/10頃になると、地元の人たちが大切にしている蛍が飛び交うということだ。
あちらこちらにある、公共の湯。ただし、温度は若干高め。湯当たりしないように早めに切り上げて、お宿へ戻る。 渓流のみえる露天風呂に入ろうとしたら、19:00までは男性タイム。先に夕食をすませてから、入ることにした。 この後は、地元名産の郷土料理が待っている。
食事が済んだら、早速渓流のみえる露天風呂へ。 川面を渡る風が涼しく、ほてった顔を静めてくれる。紅葉時期もきれいだろう。
四万という、ちょっと奥まった場所だからか、それとも「やまぐち館」独特の雰囲気なのか、女性向けの宿だったなと思いながら、朝食をいただいた。
今回、もう一箇所、四万で行きたい場所があった。 そこの開店9:00にあわせ、チェックアウトするつもり。と、いっても、目指すは「やまぐち館」からは、4〜5軒隣りなのだが。
チェックをすませ、早速「香茶房 おきなや」へ。 ここは、何度かテレビにも紹介されて、是非一度行きたかったところ。足湯につかりながら冷たい飲み物や、あんみつなどがいただける店。額から、じわっと汗をかきながらたべる、豆乳サンデーは格別。男性なら「とりあえず 生ビール」か。
発車時刻とお腹の具合に合わせて、「あすなろ」の「だんべえ飯」、「小松屋」の「豆腐田楽」、「料理旅館くれない」の「温泉雑炊」などで昼食。
売っているのは、記事で紹介した「田舎まんじゅう」だけというのに、口コミでうわさが広がり、午前中の早い時刻に並んで買うか、あらかじめ予約をしておかなければ買えない。 一包み10個いり\700。 お店に行って、まだ残っていれば、ばら売りもしてくれる。
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